若きピアニストの夕べが人気あるのは何故か。

今週から、私はお休みをいただいています。
3か月ほど、ひた走りにヒプノをしてまいりました。
ちょっと、ここで休憩をいれて、7月からの銀河教室の準備や、
自分自身のリセットもかねていきたいと思っています。
個人ヒプノセッションの受付も一度お休みさせていただきます。
日にちのご検討をされてる方がいらっしゃるので、
6月27日の日付が変わるまで受け付けますが、一度そこで受付をお休みさせていただきます。
早めに予定を入れてしまいたいと思ってらっしゃるかたは、今日明日にお願いします。
(7月10日からまた再開します)
「若い音楽家の夕べ」シリーズがなかなか好評でして、色々な方からあれをもっとやってほしいなどというご意見を頂きました。
いやー、一応ヒプノセラピストが本業なんですけども。ま、いいか。
その変態アミーロフ君が変態的演奏をしている横でですね、その2000年のショパンコンクールには私が恋したピアニストがいました。王子様ですよ!王子様!バンバン!
ああ、愛しき君。


その名もアレクサンダー・コブリン。ユダヤ系ロシア人です。
語るコブリン様↓

コブリン様はですね、2000年のショパコンで予選第一位のぶっちぎりの高得点で予選通過したのにもかかわらず、本人にわく「僕はユダヤ人だから」という理由で優勝できませんでした。そんなことはコンクールではよくあることです。
王子様がいたり変態がいたり、本当にコンクールって面白いんですよぉおおお! 
彼は2005年のバンクライバーンコンクールで優勝したのですが、その時は彼の真剣さは凄かったです。
ものすごいスゴミがきいてました。
もう、絶対にこのコンクールを制覇するのだという、ものすごいオーラ。カミソリさえ入らないほどの隙のなさでした。
この時、何次予選かわすれましたが、シューマンの交響的練習曲を演奏していたと思うのですが、
息もつけない程の凄い演奏でした。
入魂というのはこういう事をいうのだ、という、文字どうり、魂入ってる!!という演奏でした。
たま鎮め演奏とでも言ってみたいと思います。
黙れ!ジェームスコンロン!とか叫びたくなる映像ですが、コブリン様の真剣度が伝わってくると思います。↓

7分半過ぎからシューマンの交響的練習曲をコブリン様が弾いてますが、素敵すぎてくらくらです。
これ聞きながら死にたい感じ。ああ、もう死んでしまいたいという感じです。(え)
ちなみに、このバンクライバーンコンクールには サ・チェンという中国人の女性が出てるのですが、
サ・チェンはほんとに良いピアニストです。
コブリン様は、なんのかんの言って渋いのですよ。演奏が渋い。
サ・チェンは花があって、広がりがあって、素晴らしい。
コブリン様は、とっても人格者で、人間ができた人って感じで、それがやっぱり音そのものに出てて、
演奏もちょっと哲学的だったりして、そこが玄人好みっぽく、ちょっと地味っぽくなるのですね。
私はそこが好きだったのですが、クライバーンの時はその玄人好みっぽい渋い演奏に
勢いとスゴミが混ざってて、本当に人をうならせる演奏でした。
でも、コンクールでは順位がついてしまいますが、音楽表現にはやっぱり順位はつかないものだと思います。
サ・チェンは素晴らしいピアニストです。

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