若くない音楽家の夕べ シフ 宇宙の音楽を奏でる巨人


バッハはシフを聴いたら、他の人のバッハは聴けない気がする。
バッハの神聖幾何学的音楽には独自のリズムがある。
このリズムが普通の人間にはかもし出せない。
ぜったいにこのリズムで進まなければ、
バッハの宇宙観「この運動は永遠に続くのだ!」という情熱が表現しえない。
シフのバッハには甘く濃く躍動感がある。そして永遠。
星が永遠に運動し続けるその躍動感と感動そのままだ。

この動画をみると、私たちの太陽系がなんだが、銀河の隅っこでぐるぐる回転しながら、
気が遠くなるほど運動し続けているのがわかる。
なんてちっぽけなんだ!地球よ!!
突き進む太陽の周りをひょろひょろと周りつづけている。
こんなところでぐるぐるしてる意味はなんなのだ。
この宇宙の意図はなんなのだ!!!
いろんなことがとってもどうでもよくなる感じだ。
これをみると、どうせどこまで行っても
どこにも行く着くことはないというのがわかる。
行きつかないということこそが真理であって、
それこそが情熱なのかもしれない。
人も同じだ。死んでは生まれ死んでは生まれ死んでは生まれ・・
ぐるぐるぐるぐる回転し続けて、どこかへ抜け出す感じがしない。
永遠に運動しつづける。
宇宙はどこにも行きつかない。
永遠と思える運動をし続けている。。
そう考えると、とてもブルーな気分だ。
そんな時こそバッハを聴くといい。
永遠の運動性に限りない情熱と感動がある。
どこにも行きつかない、でもこの瞬間にすべてがある。
しかし、この画像の太陽、結構かっこいい。
太陽ってかっこいいな!
太陽の周りをひょろひょろ飛んでる俺らって、アホっぽい。
太陽カッコいいな!!
意志をもってどこかに突き進んでる感じだ!
惑星という子供らを連れて、邁進するお母さんみたいだ。
「お母さん、どこへ行くの」と尋ねたい。
「うるさいわね、黙ってついてらっしゃい」とか言われそうだ。
このお母さん太陽の躍動感を音楽にするならバッハ!という感じだ。

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