自分は何者で、どこからきて、どこへいくのか

人間の存在様式には3つの種類がある。
まず自己意識を全く欠いた状態。これは乳幼児期や睡眠中がこの状態。
そして即自的自己意識を持った状態。幼児期や児童期、成人の場合では何かに没頭している場合はこれにあたる。
さらに対自的自己意識を持った状態。青年期以降で自己を他者の目でみることができるようになった状態。
この青年期では自分を客観的に見る視点が生まれるがゆえに、他人の視線を気にするようになる。
その視線にさらされて人に良く見えるように演出する自分と、
自分の否定的な面を外に見せないようにして隠している自己というものが存在し始める。
これが青年期だ。
その後に私たちは成人になる。
エリクソンは成人になるには自己同一性の獲得が必要であると言った。
「自分は何者で、どこからきて、どこへいくのか」と言った問に自分なりに答えを見出さなければならないという。
この答えをもって、職業選択をするべきだ、と。
この自己同一性があいまいであればあるほど、自己の選択ができず、親や他者やマスコミがよしとすることを基準に、職業や結婚相手を見つけることになる。
私たちはなかなかこの自己同一性を体現していない。
なので、何歳になっても、なにか自分にしっくりくるものがないと感じている人が多い。
まずは自分を知らねばならない。
どうしたら自分を知ることができるか。
占星術はあなたに沢山のヒントをくれるだろう。
それにはきちんとしたホロスコープが必要だ。
牡羊座だから~とか双子座だから~というのではなく、
あなたがうまれた瞬間に10個の天体がどういう位置にあったかを調べることが必要だ。
それがわかれば、あなたの性質や合った仕事を客観的に知ることができるだろう。
でも、それはすべてではない。
それがどんなに素晴らしいホロスコープだとしても
活かすも殺すも自分次第だからだ。
また、どんなに自分に合った仕事をしてても、それでも疑問を持ってる人もいる。
それについては、自分が今までに無意識に培ってきた信念の開放が必要かもしれない。
親からの刷り込みや、前世から引き継いだもの・・理由は様々だろう。
そうした縛りをほどいていくことが必要かもしれない。
そうすると、あなたの本質、本当の自分というものが見えてくるだろう。
あなたは何もで、どこからきて、どこへいくのか
その答えは、あなたの中に必ずある。
かならずそれを見つけてほしいと思う。あなたの人生を生かすために。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加