超視点を持つという事。 グラウンディングは三角形の一点に過ぎない。

ピアノ演奏で圧倒的に素晴らしい演奏をするにはどうしたらいいか。
それは、自分の耳で聞く、 他人の耳で聞く、 さらにそれらを統合した耳で聞く
この3つを繰り返すことだ。
普段、人は「自己」に入り込んでいる。
そうすると、他人の耳でどう聴こえているかがわからない。
他人の耳で聴くという行為はできない。
その時にどうしたらいいのか。
それでも他人からどう聴こえているかを模索し続けなくてはならない。
自己から抜け出し、「他人の耳」で聴くのだ。
その結果どう聴こえるのか、この演奏はこれでいいのか、より良い演奏とは何か、、
そのさらなる視点の高い聴力をもって、抜きんでた演奏をめざすには統合された聴力が必要である。
その統合化された聴力をもって、自分で自分の演奏をコントロールしなくてはいけない。
自分が自分の先生にならねばならない。先生の耳を持つことが、統合化された聴力である。
あなたが、例えば何かのサービスを提供する側にいて、
そこで成功したいと望むならば、やはり同じことをしなくてはいけない。
サービスを提供する側の視点(自分)、
サービスを受けるがわの視点(クライエント)、
そしてそれらを統合して、より高い視点、高い目的へ誘う視点(超視点)
この三つの視点をもたねばならない。
まずは、自分の視点から完全に他人の視点になることが必要だ。
それはある種、幽体離脱して外から自分を見るのに等しい。
自分・自分・自分と思って自己に没入すると、外から自己を見るのはできない。
そして、その視点では自己を向上させることは難しいし、
グラウンディングが大切だと言われるが、
自己に入り込んで、自分の視点に捕まっている以上、
自己の向上は難しい。
その視点では、自分は絶対に向上しない。
正しい視点というのは、
1・グラウンディングした自己の視点と
2・体脱した外から自己を見た視点と、
3・さらにそれら二つを統合した、超視点が必要だ。
グラウンディングというのは、3角形の一点に過ぎない。
この三つの視点をぐるぐる繰り返すことが本当にできたならば、
その視点の高さによって、
あなたは自己の統合の統合の統合を果たす。
統合の統合の統合を果たすのだ。

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