内的思考、内的おしゃべりを止める

昔、一日中、一切、思考しないという訓練をしたことがある。
普通に一日を暮しているのだが、
内的おしゃべりを一日止めるのだ。
最初は難しかった。
慣れてくれると、一日それで過ごすことができた。
その時のものすごい至福感。
得も言われぬ感じ、
よく沈黙の業とかいうのを
カソリックの修道院の人がやったりしているが、
あれは、人としゃべらないとかいうものだ。
それとは全然違う。
人とは話すのだが、普通に暮らすのだが、
内的おしゃべりをやめるのだ。
やり方はいたって簡単。
ただ、一日中、心の中で短いマントラを唱えるのだ。
マントラは何でもいい。
極端な話、飼い猫の名まえでもいいし、
あなたのガイドの名まえでもいいし、
天使の名まえでもいい。
天照大神とかでもいい。
自分がその言葉をこころのなかで言ったときに、
力が湧いてくるような言葉がいい。
「愛」とか「宇宙」とかそんなのでも構わない。
昔マハリシ総研の瞑想セミナーにでたことがある。
その事についてはこの記事で書いた。
http://kamiera.blog.fc2.com/blog-entry-55.html

ここで教える瞑想法がそういう感じだ。
こころの中で短いマントラを唱え続ける。
それを毎日20分やりなさいというのが、
マハリシ総研のやり方だ。
これは瞑想法なので、目を閉じて動かずにやるのだが、
私のおすすめは、そうではなくて、
普通におきてて、一日を過ごす、あいだじゅう、
心の中でマントラを唱え続けるのだ。
そうすると、内的思考というのものが止まる。
何か自分が思考しそうになったら、
またそのマントラに集中する。
一日中は難しいかもしれないので、
たとえば、これを電車の通勤の間だけとか、
ご飯を作ってる間だけとか、試してもらいたい。
試してもらうと良くわかると思うのだが、
ものすごく身体と脳みそが楽になるのがわかるだろう。
人は一日中何かを考え続けている。
思考し続けている。
内的おしゃべりがとまらない。
その内的おしゃべりに
ちょっと気を向けてほしいのだ。
そして、それをやめる努力をしてもらう。
そうするとその間にものすごいエネルギーチャージが起きる。
同じ世界に生きているとは思えないほど、
世界が違って見えるだろう。
この時におこる、なんとも言えない至福感は言葉で表現しにくい。
一瞬に永遠がある、というのが身体でわかってしまうような感じだ。
私たちの心はいつでも犬のように人をかぎまわり、
猿のように落ち着きがない。
この心は躾けなければならない。
自由きままにさせておいていいわけではないのだ。
自分がこの心に支配されるものになるか、
またはこの心をコントロールできるものになるか、
それは自分自身にかかっているのだ。
私は犬ではない。私は猿ではない。私は人間です。
いつでも、自分にそう言い聞かせなければならない。
内的おしゃべりをやめる努力をすると、
自分を心を手なずける技法がわかってくる。
今までは、自分の心に振り回されていた人も、
主導権をすっかり心に奪われていた人も、
その主導権の手綱を、自分が握れるようになってくるのだ。
ぜひ、試してもらいたい。

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