ソクラテスの弁明を読むと、
それが紀元前400年も前のこととは思えない。
この頃から人間というのは一向に変わっていないことがわかる。
哲学者ソクラテスは言う。
人々に欠けているものは「徳」だと。
ナイフの徳はよく切れる事。
馬の徳は足が速いこと。
ならば、人間の徳とはなんだ。
魂を良くし、正しく生きる事だ。
人々は処世術として知識を得ることのみを求め、
正しく生きていない。
ソクラテスは言う。
ただ生きるのではなく、正しく生きたいのだ!と。
そうして、ソクラテスはソクラテスとして生き、
自分の思想を貫き、処刑されるのだ。
聖書を読んでも、
私達人間はその頃から全く変わっていない。
権力あるものは、大衆を支配し、
本物の知あるものは、
支配層から敵視され、処刑される。
何度も何度も、この構造を私達は繰り返していると言える。
真理を知るもの、知を持つものは、
人々にそれを伝え、
それは権力ある者からは、
大衆を脅かす思想であると言われ、
そして知あるものは処刑されてきた。
人々は真理に目覚めてはいけないのか。
こんな愚かな事を、紀元前から繰り返してるかと思うと、
なんだか、バカバカしくて、
もう、アホ臭いから次に行こうぜ、と思う。
おい、君。
俺たちはソクラテスの時代から何も変わってないことをどう思うかね。