パウロコエーリョの本に星の巡礼という本がある。
この話は、スペインの東から西へ伸びる巡礼路、
正確には東のハカから、西のサンティアゴ・コンポステーラまでのキリスト教の巡礼路を、
スピリチュアルな気づきとともに、旅していく話だ。
私は、このハカからコンポステーラまでの巡礼路を旅したことがある。
歩いて・・といいたいところだが、歩いてではなくて、
電車とバスを使ってだ。
でも歩いていくとこんなに良いよ、という記事がこちら。☆
>私は20日かけて全500kmの道のりを歩きましたが、宿代は全部で1万円くらいでした。もちろん、野宿すればタダです。
とのことです!いいですね!
私は電車とバスを使って旅しましたので、超お金かかってますが、(汗)
なんだかとても不思議な旅でした。
2週間くらいかけて、移動していきました。
旅の終わりは一応、コンポステーラということになっていますが、
本当の終着場はコンポステーラではなく、
そこからさらに西の、フィニステレという場所です。
このフィニステレというのは、フィニスト(終わり) テラ(地の)・・つまり
その昔ここが「地の果て」であると思われていた場所です。
地球は丸いので、今ではここが終わりという場所は無いと誰もがわかっていますが、
昔は地球が丸いと思われていなかった時代、そこが地の果てだと思われていた場所です。
私は、この巡礼路を旅するよりずっと昔に、不思議な夢を見たのです。
砂浜の脇にほったて小屋があり、そこを訪ねると、中からキリストのような人がでてきて、
「これから私の墓をつくるので、掘ってほしい」と言われたのです。
良くわからずにその砂浜を掘って棺桶をいれて・・という作業を私はしていました。
そして私はそのキリストのような人に「ここはどこですか?」と聞くと、
「地の果てだ」と答えたのです。
私はその夢が忘れられず、ですので、このコンポステーラまで来たときに、
巡礼路の本当の終着場がフィニステレだと聞いた時に、ぞわぞわとするものがありました。
地の果て・・という名の終着場。。
私は、そのフィニステレまで行くことにしたのです。
フィニステレはコンポステーラからさらにバスで2時間か3時間くらい乗ったと思います。
行けども行けども、こりゃ、いつつくのだろう。。。。遠い目・・という感じでした。
しかしやっとたどりついたとき、そこはタダの田舎の漁村でした。(爆)
そこでレストランに入って、お魚の丸焼きを食べました。
美味しかった。その店主が優しかったです!
サンティアゴ・コンポステーラに滞在する一日を丸丸そのフィニステレ行きにあててしまったため、
コンポステーラの印象がとても薄いです。
でもあのサンティアゴのカテドラルのミサにでて、
大きな香炉が天井からぐらぐら揺れるのをみて、
ああ、コンポステーラまで来たんだなぁという感慨にふけりました。
このカテドラルのすぐわきのホテルにいたので、夜は、
よくわからないスピリチュアルな団体とかで巡礼してきたスピ系若者とか、
色んな人達が夜中、この広場で歌えや踊れやで、うるさかったですね。
私はまったく個人で、なんのツアーも利用せず行ったので、
行った先々で、バスにどうやって乗ればいいの・・・みたいな感じでしたけども、
まぁ、適当に行けば何とかなるものです。
これは私の自宅の入り口につけているものですが、
はい。サンティアゴ・コンポステーラの巡礼路のしるしです。
我が家は巡礼路ということになっています。(は?)
巡礼路には必ずこの貝のマークがついていて、
この目印をたどって1000キロの旅をしていくわけですね。
行く先々で沢山の奇跡の伝説がありました。
巡礼路でたびたび起こる様々な試練には、ミラクルはつきもののようでございます。
しかし、この巡礼路は宗教戦争とか、十字軍とかいろんな歴史的背景もあって、
かなり血みどろな歴史の上にあります。
教会に入ると、頭痛・・なんてのは普通にいつもでした。
とまったホテルでほぼ一睡もできない・・とかも普通でした。
しかし私はなにか、目に見えない何かに呼ばれて、
この旅をしているのだな、ということだけは自覚があって、
でも、それが私の無意識下で一体何がどう行われているのかは、
全く分からないのでした。
意識ではわからないけれども、無意識では私は何が行われたか、知っていると思います。
無意識下で私はなにかを集め、拾い集めてこの旅をしていたのでしょう。