いちいち反省しない

多くの人は、誰かから嫌な事をされたり、言われたりしたときに、
「自分が悪いのかも」と思う人が多い。
なんか自分に問題があって、
だからこんな悪いこと言われたり、されたりするんだ、と。
そう思っていると、その不幸な出来事は
次から次へとやってきます。
そこから卒業することはできないです。
その感情には、その嫌な事を引き寄せる力があるのです。
自分に原因があるんだ、という認識は、
その原因は常に「自分」なのですから、
自分という存在が存在する限り、その嫌なことは
ずっと自分にめがけてやってくるのです。
この原理を知らない人が多い。多すぎる。
日本人は謙虚さなどという言葉から、
いつでも自分を省みろと言います。
そんなに自分など省みたところで、
自分なんか大した存在ではありません。
「自分が悪いかも」と思うのは、
それはとても自己中心的な考え方です。
逆説的に感じるかもしれませんが、
それは真に相手のことを考えている態度ではないと思います。
小さな子供を見てください。また動物たちを見てください。
嫌な事をされたら、泣きます。怒ります。騒ぎます。
その素直な反射ができなくなっているから、人は自分に多くのネガティブなエネルギーを溜めこんでいる。
ひとから嫌なことをされたら、泣けばいいし、怒ればいい。
その素直な感情表現を失ったところから、
人間は人間性を失い、おかしな事件へと発展するのです。
つまり、その時に、ただ怒ればよかったことを怒れなかったがゆえに、
それは巨大なモンスターと化し、情念のようなものになっていく。
出来事に対する、純粋な反応というものを忘れている人が多いのです。
イチイチ相手が悪いだの、自分が悪いだの、悪いかどうかなんてどうでもいいではないですか!
由比寅子さんが言っていました。
美味しいものがあったら、一人で食べたらいい。
いちいち人と分かち合わなければ人間じゃないなどとおもうからおかしくなるのであって、
一人で美味し美味しといって食べればいいのだと。
そうなんです。
自分の感情に素直に従えないから、
そこにいちいち、良いだの悪いだのという判断を加えるから、
それはちょっとしたことであっても、
そうやって、何十年も生きていくことによって、
私たちは巨大なストレスを抱えているのですよ。
そのストレスを抱えた状態では、人と協力することは無理です。
表面上はできますよ。
しかし、それは表面でしかありません。
嫌な事を言ったあいてに、嫌なんですけど、と本人に伝えられなかった人は、
その人と、真に協力することはできないでしょう。
表面上はできますよ。
でも、それは表面上にすぎません。
その状態で、真の人類愛など抱けるわけがないのです。
人に嫌な事をいわれて、「ああ、私が悪いのかも」と思う人は、
その負のスパイラルから一生出る事はできず、
決して自己成長しません。
嫌な事を言われたら、嫌だとはっきりいう事こそが大切なのです。
誰が悪いかなんて関係ないのです。
純粋な反応として、嫌だとはっきりいう事です。
その関係がなければ、決して人を理解することはできません。
そんな単純な事をどうしてこねくりまわすのか。
良いだの悪いだの、これは自分のせいだの、相手のせいだの、
こねくりまわすから、話はどんどんおかしくなり、
人は自分を知る道を失う。
単に自分の素直な反応として嫌なことは嫌だと言うべきだ。
そうして、嫌だと言って離れていくような人は離れて良かったのです。
あなたと理解しあえるような人ではなかったということです。
理解しあえる相手では無かったことがわかったということこそが、
大きな理解であり、相手への本当の信愛にもなり、
自己理解を進め、自己成長を促すのですよ。
それは人類愛へと繋がる道なのです。
要するに、コミュニケーションというのは、
自分を省みることではないということです。
コミュニケーションというのは相手と自分であって、
相手に対面しているときに、いちいち自分を省みてる人は、
相手に真に対峙していないのです。
そういうひとはいつでも自分を見ているにすぎない。
相手なんか見てないんです。
そこにどうやって真のコミュニケーションや真の協調があるでしょうか。
子供や動物はそんなことはしません。いつでも素直に、相手の態度から生まれる
自分の感情を表現している。
これこそが真のコミュニケーションであり、協調の道はそこにあるのです。
平たく言えば、いちいち頭でぐるぐる考えるから、
それによって自己成長を止め、
人とのコミュニケーションを止め、
本当の意味での自己理解や人類愛を阻害しているという事だと思います。
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