天体の意向に乗ることは・・

天体のリズムに乗って生きることは、
時に苦しい。
冥王星が直撃してたりすると、
本当に大変だ。
これは、まともに天体のエネルギーを受け止めた人にしかわからない苦しみだ。
あまりに辛かったので、
どんな体験だったのかが、
今となってはその細部が思い出せない。
それまでに築きあげたものがあればあるだけ、
苦しい。
そんな気がする。
もし、その時に持ち物が少なければ、
手放すものも少ない。
でも沢山のものを持っていれば
手放すものは大きい。
つまり痛手は大きい。
しかし、私は思う。
手放すものは大きければ大きいほど、
次に手にするものもデカい!!!
これは覚えて置いてほしい。
中年の危機は40歳前後でやってくる。
でも、大した事はなかったわ・・という人もいるだろう。
それは、わりと身軽に生きてきた人は大した事がおこらないかもしれない。
あまり何も失うものがないような感じに生きてきたならば、
大したことは起こらないかもしれない。
その時は、「やっぱり身軽に生きるに限るわよね」と思うかもしれないが、
中年の危機が大したことなかったよ、という人は、
それはその後の人生に、「冥王星直撃という経験が生かされない」という事なのだ。
痛手が大きく、混乱も大きく、もう死ぬかもしれない、というような大きな体験は、
もちろん怖い。
宇宙のリズムに乗って生きるのは時に大変なことだ。
清水寺から飛び降りるような体験だ。
その時に、怖くない人などいないし、
怖くない人は、怖くないような程度の人生しか歩んでこなかったという事なのだ。
しかし、失くしたものが大きければ大きいほど、
次に入ってきたものが、尊い。
そうして、本当の意味での人生の意味がわかってくる。
手放した量だけ、次のものが入ってくる。
痛手を負わない要に、逃げ回ることも人はできる。
天体が手放せと言っている時に、逃げまわって、
痛くない方に、怖くない方に、逃げることもできる。
天体のリズムに合わせずに、安穏とした道を選ぶこともできる。
そうした場合は痛い目に合わない。
しかし、その後の人生もその程度という事なのだ。
ユング先生が中年の危機前までに、築いておかなければいけないというのは、
私はそういう意味なんだと思う。
中年の危機が来る前までに、この人生に沢山のものを築きあげておくべきだ。
肩書き、役職、家庭、資産、俗っぽいものを沢山築くべきだ。
そうすると、中年の危機が来たときに、大変な経験をする。
これを築いてなければ、大したことが起こらない。
しかし、この中年の危機が大変な経験である必要がある。
混乱し、苦しく、苦々しく、辛い体験である必要がある。
それを超えたとき、その経験は宝物だ。
その時には俗っぽいものを超えた、
本当の人生の価値を得ることができる。

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