セルフ・アイデンティティ・ヒプノ講座で、
インナーチャイルドワークをするのは、
それは、自分の世界観や、
己の物事への反応が、
いかに幼少期に、
機械のように作られたものであるか、
を知るためなのだ。
それが、表面的な価値観くらいならばいい。
そうではなくて、
もっと奥の奥の反応が、
まったくもって、
自分の魂のうちから湧き出るものとは違い、
あとからインストールされたプログラムにすぎず、
そうして、その後からインストールされたプログラムにそって、
それ以外の反応はないかのように、
ロボットのように、
パブロフの犬のように、
繰り返し、繰り返し、エンドレスでそのドラマを演じていることに、
気がつくためのワークなのだ。
そのことに気がついた時、
初めて人は、次の段階に入る。
初めて、魂について、思考することが許される。
セラピストを目指す人ならば、
そこで初めてセラピストとしてのスタートラインに立てると言ってもいい。
それまでは、スタートラインにすら立てていないし、
自分の問題を他者に投影しているにすぎない。
それまでは、ただのパブロフの犬なのだ。
「ある、一つの音だけを聞き分け、それが鳴ったらご飯。」
というだけの思考で、世界を見渡している。
それは全く真実の世界ではない。
いつも同じような困った人間関係を繰り返すとか、
いつも誰かの一言で落ち込むとか、
なんとなく、いつも憂うつであるとか、
なにも問題がないはずなのに、身体がついてこないとか、
そうした場合は、
正確に世界が見れてない可能性があることを視野に入れるといいと思う。
脳みそに、悲しみや鬱がインストールされていて、
パソコンを立ち上げるたびにそれが作動している可能性を視野にいれるといい。
それは、あなたの魂が後からインストールしたプログラムに過ぎない。
そして、そのパブロフの犬状態を抜け出したとき、
そのプログラムを脱したとき、
本当のこの世の輝きを知るだろう。
何も難しいことはない。
ただ、自分の癖(自分の常に注目してしまうある一定の問題)と、
その癖の原因とを知ればいいだけなのだ。
それ以上のことはない。
ただ、知る。それだけで、世界は変わるのであって、それ以上を求めてはいけない。
自分を変化させようとか思う必要はない。
ただ、知ればいいのだ。
心から知ればいいのだ。
「知る」というのは奥が深い。
知ったと思っても知ってないことが多々ある。
知るということを安易に考えてはいけない。
心の底から、細胞から、魂から「知る」のだ!!
あなたがすべきことは全身全霊で「知る」ことだ!!
知ったあと、
自分を変化させようと思う時、
それは自己否定が始まっている。
変化させようなどと思ってはいけない。
変化はさせようとしなくても、
「本当に知った」ならば、変化は勝手に起るものだ。
あなたの潜在意識はあなたが思考するよりももっと賢く、
あなたのコントロールの手を離れた時にこそ、
正確に作動する。
なので、知ったらあとは手放しておく。
それ以上、考えたり、
いじりまわしたりしてはいけないよ。
いじりまわすと、新しいプログラムを作成していしまう。
せっかく、インストールされた偽りの自己から離れたと思ったのに、
今度はまた違うプログラムをインストールしてしまう。
するべきことは、いじりまわすのではなく、
何度もインナーチャイルドに
あたたかく語りかけてあげることだ。
機械ではない、本来の自分を受け入れる必要がある。
そのために、深い肯定感、
ここに存在する、自己にたいする、深い肯定感が必要だ。
あなたが本当に知ったならば、そうするはずなのだ。
私たちは、勝手にここに存在するのではない。
その勝手に存在しているわけではない「自分」という存在を
卑下する権利を自分が持っているわけがない。
自己を卑下するほうが、大いなる存在への侮辱であり、
なにか、大きく「自己」という存在認識を見誤っている。
そこはわからなくちゃいけない。
そうして初めて、次の段階に入れるのだよ。