グラウディングとは?????

よく、スピリチュアルな仕事をする人がクライエント様に「グラウディングができてませんよ」というようなアドバイス?をする話をそこここで聞く。こういう仕事をする人がいうグラウディングって一体なんなんだろうか・・。と常々疑問に思う。一体なんだろう。。どういう状態を意味しているんだろう。現実にしっかり根をはって、現実をしっかり見ろよ、おい、こら! という意味なのだろうか。
では、尋ねたい。現実をしっかりみるとは、どういう状態なのだろう。
というか、そもそも現実とは何だ。 その人はスピリチュアルな仕事をしているのだから、そういう仕事をする人にとっての現実とは何なのだ。
「私は小さい人間にすぎません。大した能力もなく、この広大な世界の中の、何兆人の中の一人にすぎません。」
それもリアルな現実だよね。
でも、
「私は、この世の中で一人の人間にすぎませんが、私はすべてと繋がった、大きな存在です。」
スピリチュアルな仕事をする人にとっては、こちらのほうがリアルな現実だよね。
グラウディング、グラウディングというそのグラウディングは一体なんだ。
「今日、何を食べようか。今日、お金はいくら使えるか」 というような、物質的なリアルさをグラウディングというのだろうか。
これは本当にグラウディングというだろうか。
否。これはただ、物質にはまり込んで、小さな視点から現実を見ているに過ぎない。
小さな視点からみた現実、物質にはまり込んだ現実は、ただの物欲と身体の欲求に振り回された現実に過ぎない。
それは食べること、寝ること、子孫を残すこと、その枠から一歩も外には出れないのだ。
あなたがそれでいいなら、それで構わない。
一生を食べることに費やしたらいいじゃないか。
本当の現実とはどこにあるのか! それは、あなたの頭の中にあるはずだ。
私たちは10人いたら、10通りの現実を生きている。
Aというものを見ても、Aの様相は10人いたら、それぞれがまったく違うものを感じているはずだ。
では現実にAとはどの状態を意味するのだろう。
その限りなく客観的なAは、この世に存在しない。
この世に存在するのは10通りのAなのだ。
これは、そもそも、現実というものが、この世に存在しないことを意味している。
現実というのは、すべて、誰かの頭の中にしかないのだ!
あなたにとっての現実は、隣の人の現実ではない。
つまり現実とは、この肉体の欲求でもないし、今日、いくらお金が使えるか、というようなことでは全くない。
そのスピリチュアルな仕事をする人が、グラウディングと言って、クライエントを肉体におしこめたい意味は全く分からないが。グラウディングとかわざわざ指摘する意味は一体なんだ。
私たちはそんなこと言われなくても、この肉体に閉じ込められて、否が応でも現実を生きているじゃないか。食べて寝ているじゃないか。それ以上にグラウディングするとは、どゆこと?
私は思う。「グラウディングできてませんね」なんてばかばかしい、意味不明な言葉を発する時点で、アウトだ。その人こそ現実がまったく見えていない。
私たちの悲劇は、この身体に閉じ込められた閉塞感から来ている。それが本当の現実。
この身体に閉じ込められているから、人の気持ちもわからず、自分の意図したことも、感じたことも他人には伝わらない。そう、グラウディングさせられた悲劇なのだ。
グラウディングという名の肉体閉じ込め計画には、まったくもって賛成しない。
私たちはそんな小さな視点から抜け出なくてはいけない。
我々は、本当はこの身体と頭脳を超えた、大きな存在である。この身体を超えなければ、真実は知りえない。この身体を超えなければ、本当の意味での人とのコミュニケーションなどあり得ない。
「正しく強く生きるとは、銀河系を自らの中に意識して、それに応じていくことである」宮沢賢治
正しく強く生きたいのあれば、あなたはあなたの身体を超えるべきだ。
小さな現実に閉じ込められずに、大きな視点を持つべきだ。
我々は肉体ではないはずなのだ。それが本当の現実だ。
追記
よく、夢見がちな・・という話もある。
でもそこに、他人が絡まないのであれば、大いに夢みたらいいじゃないか。
夢をみたら、努力すればいいだけのことだ。それは大きく現実を変えるだろう。
たとえ百人の専門家が、
「あなたには才能がない」
と言ったとしても、
その人たち全員が間違っているかもしれないじゃないですか。  マリリン・モンロー

しかし、そこに他人が絡む…例えば、Cさんを私のものにしたい、とか。
それは努力や工夫でどうなるものでもない。CさんはCさんの都合で、Cさんの現実を生きてるに過ぎない。
それは貴方の現実とは違うということをまずは理解しなくてはいけないし、
それは夢見る前に、あなたはまず己でいるべきではないか。

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