本当の実力

私は思う。
意図してできて、はじめてそれが真の実力だと。
無意識にしてしまっているうちは、それは実力ではない。
ピアノの演奏でも、なんとなく弾けてしまっているうちは、
かならずスランプがやってくる。
スランプが来ないで、何度でも同じ曲が同じように弾けてこそ、
それは真の実力なのだ。
それにはすべての指が意図通りに動き、何度弾いても、意図した音で、意図した感動をもって
演奏できるようにならねばならない。
それは人生も同じである。
この無意識を意図できるようにならなくてはならない。
無意識は無意識だから無意識なのであって、意図したら無意識ではない、と人は言うだろう。
これは、人に与えられた大きな課題なのだ。
この無意識を意図する。
これができて、初めて本当の実力となる。
無意識を野放しにしておくから、自分という存在をコントロールできなくなるのだ。
スランプ状態となる。
では、どうしたらいいか。
谷原さん!どうしたらいいんですか? 私、これからどうしたらいいんですか?
そう尋ねられても、私のわかる範囲でしか答えられない。
ただ、そこにしか鍵がない、というのだけは、わかってる。
まずは、自分の潜在意識の形を見るところから。
そっから始めよう。

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