価値観と誇り高さ

昨日は高倉健さんのこんな記事を読みました。
高倉さんは、自分の映画やCMの出演料が高額であることにこだわった。CM1本で1億円と伝えられたこともあった。東映退社後にフリーになったころ、特に固執した。それには理由があった。「俳優という職業を社会的に認めてもらいたいから」。映画界に入ったころ「恥ずかしい仕事だと思っていた」というが「世の中で、まともな仕事と判断されるためには、それなりの報酬を得ているということが大事だと思っていた。だからこだわったね」。俳優の地位向上のため、出演依頼に首を縦に振らなかったこともあったという。「妥協したら、後輩たちのためにもよくないから」。映画界全体を見つめていた。
http://news.goo.ne.jp/article/nikkangeinou/entertainment/p-et-tp0-141119-0013.html
感慨深いですね。
セラピスト業界というのは、値段の設定は自身に任せられているところがあって、
だからこそ、いろんな意見があるのが事実です。
私はしばらく普通より、かなり安い値段でセッションをしていました。
それが良いことだと思っていたからです。
でも、ある時から、それは、教えてくださって先生方に失礼だなと思うようになりました。
先生方は、膨大な時間とお金を使って、沢山の経験を積んできています。
その一端を私たちに教えてくれている。
だからこそ、それなりの値段がして当然だし、
そうして教えてもらったことを、安い値段で提供するのは、
先生方が膨大な経験と時間で培った情報を、垂れ流しにするも同然。
それは先生方への侮辱だと私は思うようになりました。
貴重な技術や情報に対して
「こんなもの安い値段であげますよ」と言ってるようなものです。
それって、なんか間違ってますよね。
どんだけあんたエライの?って感じです。
非常に傲慢な行為だったなと思っています。
>「俳優という職業を社会的に認めてもらいたいから」
>「妥協したら、後輩たちのためにもよくないから」
誇り高い言葉ですね。
業界全体の看板を背負うというのは、こういう事なのだなと思います。
高倉健さんの偉大なお仕事の数々に敬意を表し
ご冥福をお祈りいたします。

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