前回、ヒプノの元祖と言われるメスメルさんの話をしました。
あまりの治癒力に、
パリ中の貴族がこぞって
メスメルの治療を受けたという話を前回しました。
でも、あまりにセンセーショナルにパリ中に広がったゆえに、
悪魔的なものではないのか?と政府に目をつけられてしまいます。
そして、諮問委員会が開かれ、
インチキではないとはされたものの、
メスメルさんは、パリから追放されてしまいます。
メスメルさんがパリを追放されても、
メスメルが行った療法は、
その後も弟子たちによって受け継がれていきました。
なぜこれで人が治るのか!
どうして!?
特にお医者さんや、学者たちがこぞって研究をしました。
その中でスコットランドの外科医のジェイムズ・ブレイドさんは、
メスメルの弟子たちが行う、この療法をしげしげと観察し、
研究を重ねていきました。
その結果、ある時、ジェイムズさんは気が付くのです!
このメスメルの弟子たちが行う、
この治療中、クライエントの意識が、
「眠っているような起きてるような、その狭間のボーッとした状態にある」
ということを!
ここでジェイムズさんは、
これは心理的作用によるものではないか?と推測しました。
メスメルはこの手法に「動物磁気」と名付けていたのですが、
ジェイムズさんの観察の結果、
これは磁気は関係なく、
またインチキでもなく、
悪魔的なものでもなく、
非科学的でもなく!
これは心理的なものである!
と結論づけたのです。
ジェイムズさんは、
「この眠っているか起きてるかの、狭間の状態に何か秘密があるのでは?」
という推測をもとに、実験を重ね、
その結果、
意識的にその状態にすることで、
同じ効果が導き出せることを発見します。
すごい!!!
積極的にクライエントをこのボーッとした状態に導き、
その状態下で、言葉がけをしていく。
そして、
病気が緩和していくのを証明していきました。
すごい!!
彼は、これを公開実験し成功させていきます。
ジェイムズさんは、
科学的、論理的な説明で、
これが非科学的なものではないことを浸透させていくことに成功します。
本当にすごいですね!
ヒプノの神様ですね。
ジェイムズさんは、
この眠っているか起きているかの状態を
ヒプノーシスと名付けました。
ヒプノーシスとは、ヒュプノスという眠りの神の神話から来ています。
「眠り」という意味なんですね。
さて、このヒプノって一体なんなのか!?
まだまだ次回もヒプノって何かをお届けしていきます。