今日はエフゲニー・キーシン17歳の名演です。指揮はカラヤン。
個人的にキーシンは若いときであればあるほど、私の心を捕えます。爆
(わかけりゃいいのか!)
若ければいいんです!!!(え)
個人的に若い人の演奏が好きなんですよ。
年寄とか巨匠とか呼ばれるようになっちゃった人の演奏はもうあんまり聞きたくない。
内容が充実しすぎちゃって、若い人はどんなに上手くてもどこか脆さがある。
この危うく脆い部分が美しいのであって、
もう充実しちゃって、酸いも甘いも知りました、という演奏は
私の耳にははっとするものを感じないのでございます。
このキーシン、まるでロボットのように登場です。
もう緊張でがっちがっちなのでしょうね。
17歳でカラヤンと共演なんていったら、ピアニスト人生が保障されたも同然。
何が何でも成功させなくてはならない、絶対に失敗できない舞台です。
この日のためにどれだけの練習を積んできたでしょう。
もうそんなことを思うと胸がいっぱいでございます。
このカラヤンの浪々とした(言い方変えればマッタリ重い)チャイコフスキーに
キーシンが生き生きとした新鮮な息吹を加えています。
年取ってきて疾走できなくなってきたカラヤンさんですが、
そこに、絶妙なタイミングですばらしい疾走感をキーシンがくわえていますね!
ぜったいに成功させなくては!
17歳のキーシン。命がけの名演です。