ケイト・リューのファイナル演奏です。
なんか、このオケ、オッケーーーー???? ?みたいな。(え)
このオケ、ダイジョブなのかぁあああああああああああああああ!!
とか思うんですが、ケイトさんはしっかり、
この、シマリのない、むわーっとした世界にちゃんと入り込んでですね、
素晴らしい演奏をしていますね。笑
なんでこのオケ、こんなにぶわーんとしちゃってるのか、おかしいですよね。爆
ちなみに、こちらは2005年の時のショパコン・ファイナルの イム・ドンヒョクの演奏です。
ドンヒョクさんは2005年に2位なしの3位でした。
(2位ナシとかヤメレ)
これは、あまりに素晴らしすぎて、言葉がないですね。
オケもオッケーです!
ドンヒョクさんは、もう、この人は巨匠入りする貫録というものがすでにあって、
出来上がっています。
その後の評価とか、CDリリースの仕方とか見てても、
もう、この人の芸術性への評価は揺らがない気がしますね。
2005年の時のショパコン受賞者コンサートの時の山本貴志さんです。
山本さんが4位に入った時は、小躍りしました!
すごく感激しました。
世界はこの人を評価したんだ!っていう感無量な感じがしました。
山本さんは手が小さいし、長くないです。
だからこそ、音が抜けないし、こもってて、
この、こもった音のロマンがわかるでしょうか。
ピアノ演奏というのは、ドンヒョクさんを筆頭とするような、
よりダイナミックに、より抜ける音で、キラキラした音で、という方向に進化している気がします。
抜ける音というのは、このドンヒョクさんのように、
力が入っていない必要があります。
手首はいつでもブラブラしている状態で、スカーン!!と抜ける音を出してくわけです。
とくに、このドンヒョクさんは、普通の人以上に、手首の脱力が凄いです。
見てればわかりますが、
どんなフレーズも、手首が固定することがないです。
どんなに早いパッセージも、指で弾く事がないんですね、この人は。
常に手首の中心点が動いて、細かい体重移動を行っています。
でも、この山本さんは、それとは真逆な方向に進んでいます。
力が入ってるから、抜けない、こもった、音。
だからこそ、温かく、厚みがあって、密度が濃くて。
この第一音の♭シの温かさ。抜けないこもった、美しい音ですよ。
この抜けないこもった音が、こんなにも美しいんだというのは、
私にとって、衝撃的な出来事でした。
もうね、こんなの聴いちゃうと、
巨匠といわれるような老人の演奏とか聞けないのね。つまんなくて。笑
若い人の演奏のが、宝箱。何が出てくるかわからない面白さに満ちています。
現代社会で、昔のようなすごい刺繍とか、する人はあまりいない。
昔の人のように、壁画書いたりする人もあんましいない。
昔のように、手間暇かけて、
ひとつひとつが手作業で、作り上げる、
その作業が、昔のまま残っている分野が、
ピアノ演奏とと言ってもいいんじゃないでしょうか。
こんなに緻密で技術がいり、
しかも、実生活になんの役にも立たないものって、
ピアノ演奏の世界が、その頂点ですよね。(爆)
ピアノほど、練習に時間がとられる楽器はありません。
他の楽器は、たぶんピアノよりはもう少し楽かもしれない。
ピアノは完全楽器なので、一人で宇宙を作らねばなりません。
2015年も沢山の若者の演奏に出会えました。
って、ぜんぜん2015年の話題になってませんが、ま、いいだろう。笑
ありがとう、ショパコン!!
ジンクイエバルゾ!
また、2020年!
ドブゼニヤ!