自分が子育てを通して感じたことは、
子育ては本当に人を豹変させると思います。
よく戦争などが始まって、人が変わってしまうとか、
親や親戚さえ信じられない存在になってしまうというような映画などがあると思いますが、
まさに子育てとは、そうした戦争状態に近い気がします。
ママ友などでも、
子供がいないときにあえば、本当に普通の良い人なのに、
そこに子供がいると、豹変してしまうという人は沢山います。
わりと普通です。普通にみんなそうです。
頭でどんなにわかっていても、
子供を叩いてしまう。怒鳴ってしまう。
怒りが止まらない。
そうした状況は、子育てしないとわからないです。
はっきりいいますが、子育てしないとわからないです。
叩いてるお母さんも、怒鳴ってるお母さんも、
それが良くないことや、問題の解決にならないことなどは、
重々承知なのです。頭では知ってます。
でも、抑えられないのです。
そのくらい戦争状態なのです。
これは道徳観念がどうとか、頭でわかってっるからどうとかじゃないのです。
その環境で初めて出現する、狂気のようなものです。
これはその状況におかれなければ絶対に理解できないと思います。
私はたまたま、大変に粘り強く、忍耐強く、生まれたのです。
これは、たまたまだと思ってます。
私には、5歳も年上の暴力的な兄がいましたから、
自分がわーわー言ったら、余計に殴られるとか、
癇癪おこしてる人に、どう接したらいいかとか、
どうしたら、これ以上キーキー言わなくなるかなど、
経験的に子供のときから、それこそ赤ちゃんのときから学んでいたので、
子育てで、子供がキーキーいうなんて、可愛いものでした。
どうしたら落ち着いてもらえるかなんて、もともと知っていたのです。
でも、もしあなたが一人っ子だったり、
良いお兄さんやお姉さんに囲まれてそだった末っ子だったり、
大人しい妹がいるお姉さんだったりしたならば、
子供がキーキーいうことに、対応する力がないかもしれません。
そうした場合に、ついカッとなってしまうなんてことは、
普通のことです。
よく、子供の虐待のニュースが流れますが、
そうすると必ず、
こんなんするなら親になるなよ、とか
子供産むなよ、とか言う人がいます。
でも子供がいる人は、「次は我が身かも」って思ってそのニュースを見るのです。
この気持ちわかります?
何がいいたいかって
そのくらい子育てって、戦争状態なのです。
で、私は、インチャのワークとか沢山していますが、
自分の親もそういう戦争状態だったってこと、
知ってほしいなって思います。
人間が人間になるには、猿の時があるんです。笑
子供の時は自分は猿だったのです。笑
猿だった自分には、自分がいかに猿だったかはわからないでしょう。笑
それさえ認識する力がないからです。
でも、確かに猿だった時がある。
これはまぎれもない事実として、私たちは子供のころ猿だったのです。
この猿だった自分を、
親は、孤独と絶望を抱えながら育てた時があった。
よく、子供のとき
「親にわかってもらえなかった」
という話しがあります。
当然なんです。
だって猿だったんだもん。
猿だったから、気持ちもちゃんと伝えられなかったし、
猿だったから、猿の視点での優しさしか理解できなかったし、
猿だったから、全体のことなんか見えてなかった。
確かにもっと良い子育てはあったかもしれない。
あったかもしれないけれど、
そんなの出来ないんだよ。
子育てしてみればわかるけど、できないの。
だって、親になればわかるけど、
親はご飯もつくって、洗濯も掃除もして、買い物もして、
仕事もして、それで子育てなんだよ。
子供は親しかみてないかもだけど、
親は子供だけみてればいいのか?ってダメなんだわ。
それでは家族の船が転覆してしまうんだわ。
子供の気持ちは優先できないんだわ。
あたりまえなんだわ。
親になれば、わかるとおもうけど、それあたりまえなんだわ。
それは退化ではなくて、進化なんだわ。
で、これも頭ではなくて、腹でわからないと、
つまりインチャがこの事をしっかり理解しないとならないのね。
ここの部分を、自分のインチャがしっかり理解しないと、
ただのわがままになっていく。
インチャの声を聞くのは大事。
インチャはいっぱい猿のように悲鳴を上げている。
インチャは猿なんだよね。
でも、この猿に振り回されてはイカンのだ。
親が猿だった自分に対して、発狂寸前で子育てしたように、
自分のインチャを、そのくらいのエネルギーをもって育て直さないとならない。
本当にインチャは幼稚で猿なんです。
子育てがどんなに狂気か、インチャの躾けがどのくらい大変かは、
あなたが、今日から一匹の狂った猿と生活することになったと想像すればいいです。
あなたはこの狂った猿に、部屋は荒され、大切なものは破られ、
大事なものも壊され、
それでもこの猿にご飯をつくり、部屋を片付け、遊んでやると、
それをしなければいけないと想像してください。
インチャを育てることも子供を育てることも、そういう事なのです。
私はたぶん、あの暴力兄に、自分のインチャを投影してたのだと思う。
あの暴れ馬をどうやったら出し抜けるか。
インチャをきちんと出し抜けて、初めて大人になり、成功することができる。
でもインチャを暴走させていたら、色々ムリなんだよ。
あなたが人生で成功したいと望むならば、
このインチャを躾けないとならないです。
コメント
子育ては戦争。本当にそうですね。虐待と紙一重ですほんと….
自分のインチャを子どもたちに見ていつもイライラしている様な気がします。
インチャの躾と子育て(男児二人、一人はアスペルガー)を同時進行でやる方法を教えてください。。