私は、
セッションをすると、
上がお姉さんで、下が弟という姉弟の場合は、
共通認識として、
お母さんは弟のが可愛かった。
自分は見捨てられた存在で、
お母さんは弟のことばかり可愛がった。
と思っていることに気が付きました。
そして、
そのことで傷ついています。
これ、ほぼ全員がそうなんです。
ほぼ、全員。
ええ、ほぼ全員です。
時々、例外の方もいますが、
9割くらいのかたが、
お母さんは弟が可愛かった。
と言います。
そして自分は見捨てられた存在。可愛くない存在と思って生きてきたと。
母親は毒親だと思っています。
ここですごく注目して欲しいのは、
9割の人が、同じように思っているという点です。
これは、何か、親がうんぬん、とかではなく、
そのシチュエーションが、その認識を作っているのではないか、
という仮説が立てられること、理解できますでしょうか。。
自分が親になると、
自然と、
ママ友というのができまして、
他の家庭をよく知る機会ができます。
上にお姉ちゃん、下が男の子、
という順にお子さんをお持ちのママ友が何人かいます。
たしかに、下の男の子を可愛いと言っています。笑。
実際にそういってるお母さんを何人か知っています。
でもさ、ちょっと考えてみて欲しいのです。
あなたが親だとして、
最初に女の子が生まれたとします。
下の子が生まれるまで、
1年か2年か3年か4年か、、しりませんが、
数年間、上の女の子のことを、目に穴があくほど見つめ、
懸命に育ててたはずですね。
上のお子さんというのは、
それまで
お母さんの愛を独り占めしているので、
その世界に突然と
下の子供がやってくると、
驚くわけです。
なに!?
なんだ、その生き物は!?
くらいの感じです。
これは、猫とか犬とかでもそうですよ。
ずっと一匹しか飼ってなかったところに、
次に小さい子犬とかがやってくると、
前からいた犬は
めっちゃ嫉妬します。
この感覚は、それまで独り占めしていたからこそ生まれた感覚です。
ここで、上の子供は、最初に「奪われた」感覚と
「嫉妬」の感覚を覚えるのです。
それまでが100%自分のものだったので、
それが50%になったときの喪失感ってすごいのですよ。
こんなに減ってしまった!という感覚。
これ、恋愛とかで喩えるとよくわかると思います。
自分に彼がいて、
「今日から、もう一人彼女を作ることにしました」
とか言われてご覧なさい。
(どんな喩えw)
それまで、自分が会いたいと言った時は、いつでも会ってくれたのに、
「今日はごめん、もう一人の彼女と約束してるんだ」とか言われてご覧なさい!
(どんな喩えw!)
魂ちぎれるくらい嫉妬すると思いますよね。
上のお子さんはこれと同じことを子供の頃に体験しているといっても過言ではありません。
しかも上がお姉さんで、下が弟の場合。
お母さんってやっぱり男の子は可愛いのですよ。
これは物理的、本能的に可愛いの。
しょうが無いよね。お母さんだって、人間だもの。
私には兄がいますが、
やっぱり母は兄が可愛いですよ。
男の子ですから。
でもその可愛さって、なんていうか、
人格破綻してるから可愛いと思うとかではないです。
人格破綻してるわけではないし、
親として失格なわけでもない。
異性が可愛いって、当たり前な本能的なものでしょ?
でも子供は、お母さんに、
もっと ネ申 のような愛があって当たり前だと思ってるのよね。
そんなわけあるか。
おかんだって人間だぞ。
で、弟が下にいたりすると、
それがさらに輪をかけて、上のお姉さんの嫉妬を刺激するわけです。
で、さらに考えて欲しいのですが、
どんなに可愛い男の子であったとしても、
下の子供は、最初から100%、お母さんを自分のものにできることがありません。
子供を育ててるとわかりますが、
お母さんは下の子に対して、
「お姉ちゃんの習い事や、用事にいつも下の子は付き合わせてしまい、もうしわけない」と
思っています。
「赤ちゃんの時から、振り回されて、この子だけの時間を取ってあげたことがない」
とさえ親は思っています。
これ、複数の子供を産めばわかります。
必ず親は、
上の子には、十二分に可愛がる時間があったのに、と感じています。
だから、時々、下の子だけつれてお買い物に行ったりすることをします。
それを見つけると、上の子はひぃぃいいいい!!!って怒ります。
トラウマ化してたります。
しかし、下の子は、
お母さんと二人で出かける体験自体が、数えるほどしかないはずです。
まず、ない。
しかし、上の子はそんなことは沢山あったのです。
それを上の子は、小さかったので忘れていますが、
お母さんはしっかり記憶しているのです!!
ですが、
ここまで説明しても、
上のお子さんは100%が50%になった喪失感があるので、
「何をぬかすか」
って思うと思います。
しかし、よく考えて欲しいのですが、
下の子供は最初から、
そして一生、
親の愛を100%独り占めする体験は来ないのです。
下の子供は、一生、
親の愛を100%、独り占めする時間はないのです。
下の子供は、一生、
親の愛を100%、独り占めする時間はないのです。
この違いについては、すごくすごく俯瞰した視点が必要で、
多くの場合は、自分がうけた傷についてしか目が行きません。
親がどれほど、気を配り、どれほど複数の子供を見るのが大変だったか。
親がどれほど、自分の時間を全部子供に捧げてきたか。
この視点に立てたとき、
親を許すとかではない、もっと深いところで、
自分の存在を理解することができるようになります。