卒業できないということを学んでる。

卒業式のシーズンですね~。
私は子供の時、卒業式が大好きで、
中学卒業とか高校卒業とかが、
いつもわくわくしていました。
みんなは泣いたりしているのですが、
何が悲しいのか、こんな嬉しいことはないじゃないか、とか
普通に思っていたのですが、
あれは水瓶座天体がナセル技だったのでしょうか。
3年も同じところにいたら、もう十分だという気がしました。
薄情なのかな、とか
つめたいんだろうか、とか
いちいち思いませんでした。
嬉しいものは嬉しい。
この今の人間関係が全部終わって新しいところに行くのが
嬉しくてしょうがありませんでした。
会社に入って仕事してた時も、
辞めるときは嬉しかったですね。
音楽教室に務めていた時も、
未練はあったけど辞めるのは嬉しかったです。
大人になってから、
ポーランドから帰国するときも、
スペインから帰国するときも、
いつでも、
超嬉しかったです。
でも、大人に完全になってしまうと、
なかなか、卒業とか入学とかないので、
そこまで人間関係ががらりと変わるとか、
環境ががらりと変わるとかを体験しません。
会社に勤めたりしていれば、
別なのでしょうが、
私はすべて自分でやってる仕事ばかりなので、
辞めるとかないですし、
逆にやめれないです。
ピアノ教室とかも、タタみたいなという思いはずっとありますが、
やっぱりなかなか辞めれないですね。
ま、ピアノの先生なんていっぱいいますから、
私が辞めてもさしたる問題でもないのですが、
それでも、一生懸命練習してくる子をみると、
なかなか辞めれないです。
会社に勤めてると、
会社に雇われているのですが、
自営業だと、世間に雇われているのだと思います。
音楽教室にいた時は、
自分で言うのもなんですが、
私はとっても人気講師で、
みんな生徒がいなくて困っていた時代なのに、
私は全く新人だったのに、
なぜか、あれよという間に人が集まって、
一人であっという間に30人以上の生徒を抱えていました。
新しい場所を任されて、まだ生徒0人とかから始めるのに、
開くと次から次へと入会者がいて、
あっと言う間に午後から夜8時まで埋まってしまうのです。
でも、新人だったし、
自信がなくて、
いろいろ慌てふためいていましたよ。
わたし用にさらに教室を増設してくれるという話が
持ち上がったところで、
私のポーランド行きが決まり、
私はすべてを投げ、
ワルシャワに飛んだのでした。
憧れのワルシャワ音楽院かよいは、
それも大変でしたけど、
苦労した分だけ、今となっては良い思い出です。
あの時は、教える自信もなくて、
上手くやれてる気がしなくて、
全てを投げられるってなんて幸せなんだろう・・とか
思っていましたね。
超、無責任ですね。未熟者でした。
今は音楽教室に雇われてるわけではないので、
全部を別の先生に引き継いでもらうこともできないので、
否が応でも継続することを強いられる。
卒業が大好きだった私は、
今は、「卒業できないということ」を学んでいるのだなと思います。

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