目覚めよ!眠ってはいけない。

頭の中でずっと、バッハのゴールドベルグ変奏曲の1番が鳴り続いている。
ゴールドベルグ変奏曲は主題がG音から始まるが、
「ソ」という音はとっても「青い」感じがする。
そして、G-durというのは、とっても次元が上な感じがする。
ショパンのプレリュードの3番とかもそうだ。
G-durの曲で、青い空の中を疾走するような感じがする。
全く地に足がついてない。
地に足がついたら最後、落ちた天使になってしまうんだ!とばかりに、
空中を舞う。
そういえば、子供の頃は、よく空を飛ぶ夢をみていて、
夢の中で飛び方があった。
地面から離れる方法があって、
なかなか、それが簡単にできるときと、そうでない時があった。
私は昔(20代の頃)
インドのアシュラムに行き、
その日の晩、
夢をみた。
私が寝ている部屋にバガヴァンが来た。
眠っている私をみて、
「目を覚ましていなさい!」と言った。
寝ていた私は、それが夢なのか現実なのか
一瞬理解できなかった。
「目を覚ましていなさい。
あなたはここで、あらゆることに気がつかなければならない。
眠っていてはいけない。」
バガヴァンは、そうおっしゃられた。
それはまるで、新約聖書の中の一節のようであった。
それは大きな祝福だった。
この世にこれ以上ないような、恩寵に満ちた御言葉だった。
私は身に余る光栄に打ち震えて泣いた。
「神よ、私は真理を知りたいのです!!!!」
私たちは人生のほとんどを夢の中ですごしている。
キリストは何度も言った。
目覚めよ、見よ、眠るな。
目を覚ましていなさいと。
しかし、弟子たちは、
ゲッセマネの園でイエスが祈っている時、
その悲しみのあまりに、眠ってしまったのだ。
悲しみは人を簡単に眠らせてしまう。
これを書いている今、
頭の中でゴールドベルグ変奏曲が鳴り続いている。
バッハのゴールドベルグ変奏曲は、
不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のために
ヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクがこの曲を演奏したという逸話から
「ゴルトベルク変奏曲」の俗称で知られている。
しかし、この曲は人を眠らせるどころか、覚醒させる。
高次の扉が開き、
人の意識を目覚めさせる。
その日、キリストは言ったのだ。
目覚めよ、
眠ってはいけない、と。
水晶透視日記 更新しました。

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