グルジェフ先生の教えと神聖さでできたエゴ

昨日、友人が写経してたので、
その写経内容をご紹介。
グルジェフ先生の御言葉です。
自らにふさわしい進化を遂げた者も幸せだ。だが、いくつかの基本的な真実を知ったばかりの者、良心が目覚めたばかりの者は、幸せではありえない。目覚めたての良心というのは、犯罪人の前に現れた警官のようなものだ……
あなたは、不運への嘆きと苦しみを予感していると言う。それは正しい。自分の状況について何も知らない者は幸せだ。カラスというのはそれなりに美しい。クジャクはもっと美しく、はるかに賞賛に値する。尾に二本だけクジャクの羽を生やしたカラスは不幸せだ。
そんなカラスは、他のカラスを苛立たせるから、仲間のカラスにいじめられる。このクジャクのなりかけは、クジャクの仲間にも入れない。本当のところを言うと、これはクジャクが意地悪をしているのではない。このクジャクのなりかけは、一部のクジャクから言われたことを、すべて自分への悪意と解釈し自分で群れを離れるのだ
いつの日か、百万人がこの苦しい状況を体験するだろう。だが、それで終りではない。百万人が失敗し、自分の責任において百万人が苦しむ。たった一人でも、自然に対する自らの義務を果たすことに失敗したすべての人間を待つこの悲しい運命を逃れることに成功したならば、それがこの百万の苦しみの埋め合わせをする

そうなんだな。たった一人でも、悲しい運命を逃れることに成功したなばら、それは百万の苦しみの埋め合わせをする。
そりゃぁ、命がけというか、魂がけの壮大なスペクタクルだ。
私はこの話を読んで、なぜか、人間がうまれるまでのCD動画があるのだが、それを思い出した。↓

よく、数億の精子から一匹だけが、受精できるという話があるが、
だから、お前は選ばれたんだなんて言われるが、
そうではない。すべての精子が一匹の受精を喜び、
その成功により、成仏したのだ。
＞いくつかの基本的な真実を知ったばかりの者、
＞良心が目覚めたばかりの者は、幸せではありえない。
＞目覚めたての良心というのは、犯罪人の前に現れた警官のようなものだ……
＞このクジャクのなりかけは、
＞一部のクジャクから言われたことを、
＞すべて自分への悪意と解釈し自分で群れを離れるのだ
これも奥が深い。
よく私の師が言っていた。
「芽が出始めたころが一番危うい。
良心の芽が育ち始めたころが一番危ういのだ。
大木になってしまえば、何が起きても神聖がゆらぐことはない。
でもそこに至るまでは、充分な注意が必要だ。」
大木になるまでは、神聖さにしがみつけ！という教えだった。
この神聖さというのは、一度死なないと身につかないと私は思っている。
死ぬというのは、エゴを死なすということだ。
エゴの死を体験しないと、決して神聖さというのは身につかない。
上から上薬のように塗りこんでも決して身につかない。
はっきりいうが、それでは決して身につかないのだ。
エゴを殺すというのは、自ら殺していくというのは、
大変な苦痛を伴うだろう。
これは、絶対に師のものでしかできないと私は思う。
自分の経験からいって、そう　思う。
私がそうしたことに明け暮れていたのは２０代のころだ。
私はその頃、自分の人生をすべてそれに捧げていた。
そして、一度、エゴを殺してから、もう一度エゴを構築する。
その時できたエゴは、自然にできた欲求不満からできたエゴではなく、
神聖さでできたエゴとなる。
人には神聖さでできたエゴというものがある。
それがなければ、運命を開拓できないだろう。
神聖さ、だけでは足らない。　神聖さでできたエゴを構築しないと、
そして、その神聖なエゴによる希求によって、
人類は進化を遂げるのだ。
そして、いつでも突破する者は、
さらなる犠牲を強いられるだろう。
その犠牲を負うには、
その犠牲が喜びであると感じる土壌が必要で、
それには神聖さが必要なのだ。
それがあって、初めて人類は進化をとげる。
私が私が私が私が、と
自分を手放す術を知らないならば、
自ら自滅するのみと思う。
自分の生を大きなものに捧げる気概がないならば、
いただいた命そのものが、魂そのものが
無駄に終わってしまう。
しかし、そのことさえ、
気がつく人はほんのわずかだという気がします。
＊～＊　ヒプノセラピスト谷原由美の今後のスケジュール　＊～＊