セルフ・アイデンティティ・ヒプノセッション

インナーチャイルドワークのセッションですが、
私はインナーチャイルドという言葉があまり好きではないです。
なぜなら、インナーチャイルドというと、トラウマ・・とか報われなかった幼少の自分・・とか
泣いてた自分を癒しましょう!など、
悲しみに焦点をあてる癒し産業みたいなイメージがあるからです。
しかし、それは私が勝手に抱いているイメージだと思います。
「インナーチャイルド療法」と世界的にそう言われてきたし、わかりやすいです。
しかし、この名前は本当のこのワークの目的とは外れていると私は思うのです。
このワークの目的はインナーチャイルドに会う事ではないです。
目的は何ですか?
それは本当の素の自分、魂のままの自分に立ち返ること。
成長過程において、刷り込まれた様々な思い込み、どうしても抜けられない感情、
親から受け継いで刷り込まれた価値観などから解放されて、
本当に自分が持ってる才能や、自分が本当に持っている価値観、本当にやりたかったこと
そこに立ち返ることが目的です。
ですので、私はこのワークを 「セルフ・アイデンティティー・ヒプノセッション」と呼びたいと思います。
日本語でいうならば、自我同一性ヒプノセッションということです。
自分が何者で何をする人間か、それがわからなければ、
これから何をしていったらいいかもわからないです。
占星術はあなたが生まれ持った本質と才能を提示しています。
しかし、それを本当に体現している人はどのくらいいるでしょうか。
その天体の可能性を限りなく引きだして、自分らしく生き行きと生きている人がどのくらいいるでしょうか。
その今の自分と天体のズレは、こうした幼少期や成長期の体験によって生まれた信念体系によるもの、
または家族の持っていた信念体系からの影響によるズレだと思います。
こうした体験はあなたが悪いわけではありません。
また家族が悪いわけでもありません。
それぞれが、それぞれの家族の役割の中で生まれたヒズミだということです。
それぞれが違う思惑をもって、でも家族として一緒に暮らすために、
小さかったあなたが、その中で生き抜くために、
あなたが必死に身に着けてきた「生きる技術」であったのです。
あなたは自分が体験してきた過去において、
本当の自分をさらけ出すことを妨げられてきたことが沢山あると思います。
自分の本当に思ってること、感じてる感情、そうしたものを発露できなかったことが多々あったと思います。
こうした体験は「家族」という人間関係の中で、
当たり前かのように、日常的に体験させられています。
そうでなければ、その家族と一緒に暮らせなかったからです。
しかし、
こうした体験が、あなたの本当の自分の才能や能力を発揮するのに
どれだけ妨げられているか、考えたことがありますか?
親から日常的に投げかけられてきた言葉。
例えば「まったく気が利かない子だね」 「お前は本当にだめだね。」
これは本当にあなたをあらわしているでしょうか。
否。
これはただ、親が勝手にあなたに投げていた「言葉」にすぎません。
これはあなたではないのです。
でも私たちの無意識は、いとも簡単にこの言葉を「自分だ」と認識してしまいます。
言葉を投げかけられたのが小さいころであればあるほど、
それは深く無意識領域に入り込んでいます。
そこから逃れられなくなっている。
それはまるで呪縛のようです。
「お前はお姉ちゃんなんだから、我慢しなさい」
「お前はお姉ちゃんなんだから、妹たちの面倒をみなさい」
こう投げかけられた子供は、
「自分は我慢しないといけない存在なんだ」と無意識領域で思い込んでいるかもしれません。
「自分は自分のことはおいておいででも人の面倒を見なければいけない存在なんだ。」
と思い込んでいるかもしれません。
頭ではそうでないと思っていても、無意識はそうだとおもっているかもしれません。
もうあなたは大人で、お姉ちゃんの役割を誰かから押し付けられることもないのに、
でも、無意識に刷り込まれたこうした言動が、今もあなたを縛っているかもしれません。
そうすると、大人のあなたはもう自由に自分のしたいことをしてもいいのに、
他人の面倒ではなくて、自分の面倒を一生懸命みていいのに、
なのに、自分のことを差し置いて人の面倒ばかりみているかもしれません。
我慢ばかりしているかもしれません。
でもあなたの、本当のあなたは、「これは本当の自分ではない」と、どこかで知っています。
もしあなたが素の自分に出会ったら、
環境から押し付けられた役割や、人からの押し付けられた役割ではなく、
本来の自分に出会えたら、
どんな、気持ちになるでしょう。
何の縛りもなく、自分の素に戻れたら。。。
その時、私たちは、不思議と、「私には~~ができるはずだ」というような
確信のようなものが生まれてきます。
なぜなら、自分の本当の才能や能力を知るからです。
本当の能力や才能は「すばらしいわけがない」と思い込んでいるひとが、
もしかしたらいるかもしれません。
その「すばらしいわけがない」というのは、思い込みです。
赤ちゃんが、どの赤ちゃんも、ものすごい才能があるかのようにみえたように、
本当の人間の能力や才能は、それぞれ個性があって素晴らしいものです。
その視点に気がついた時、私たちは不思議と、
「私には~~ができるはずだ」」と思うのです。
これは、私がインナーチャイルドセッションを受けてきて、自分が体験したことです。
そしてまわりの人達も体験していたことです。
今までは生まれ持った才能や能力が、霧にかかってたという感じです。
その霧が晴れてくると、その奥にあった、自分の才能や能力が自分で理解できるようになってくるのです。
是非、これは理屈や言葉ではない事を、
多くの人に体験していただきたいと思います。
この霧を払いのけていくこと、
子供の頃からの呪縛を解いていくことにチャレンジするのが、
この「セルフ・アイデンティティ・ヒプノセッション」です。
このセッションは楽しいだけではないかもしれません。
とても辛い部分と向き合わねばならないかもしれません。
また、効果をすごく期待してこられる方もいますが、
効果は少しずつで歩が遅い場合もあると思います。
でも、ある日、ある時、気がつくときがあると思います。
「あ、わたし、こんなに楽になってる!」
今までなら、気になって気になって眠れなかったような状況、場面、
誰かの一言、、そうしたものが全く気にならなくなって、
自分の世界に、自分の思いと自分の才能、性質、性格、
それが誇りをもって存在していることに、気がつくと思います。
このセッションは、
幼少期や成長期にアクセスすることから、
インナー・チャイルドセッションと普通は呼ばれていますが、
目的はチャイルドに会うという事ではない事、
そのチャイルドと統合して今の自分がこれからどう生きていくかということ。
ぜひ、そこに注目してほしいことから、
「セルフ・アイデンティティ・ヒプノセッション」と呼びたいと思います。
日本語では「自我同一性ヒプノセッション」ですね。
私、英語が歯がゆいタイプなので、そのうち、完全に日本語で呼んでるかもです。はい。

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