意図的に意識的になる

つまり、感情というのがいちばん厄介で、
これは暴れ馬のごとしである。
感じてやらねば、無意識の中で暴れ、
感じ入ってやれば、人生全体で暴れる。
無視すれば見えないところで暴れ、
かまってやれば全部のっとられてしまう。
これを手なずけるには訓練が必要だ。
感情の裏の裏をかかねばならない。
感じるままに、とか
ありのままに、とか
その感じるままとか、ありのままというのが、
良いものだという考え方をまずは払拭せねばならない。
まず、人の感じ方というのは、非常に個人的な体験を
今までの過去に起きたすべての体験を総動員しながら、
今に体験し感じているにすぎず、
その感じていることすべては、
あなたが環境や養育者から浴びせられ続けてきた
呪いの結果でしかないということだ。
その呪いの結果で感じている自分の
その自分のありのままというのは、
やはり呪いの結果でしかない。
素の自分を本当に理解したい、体感したいと願うならば、
まずは自分がかかっている呪いを理解せねばならないし、
呪いから解き放たれた自分というのを体感しないとならない。
それは意図的に意識的になる以外に
その道は用意されていないのだ。

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