潜在意識とは何か

ヒプノというのは、潜在意識にアクセスする手法であるが、潜在意識というと、とかく潜在意識を変化させて引き寄せの法則で現実を変化させる、というような話をそこここで目にする。でもそういう事を言ってる多くは、「現実を変化させる」というのが目的になっているのではないだろうか。私は現実を変化させるのは、副産物でしかないので、現実なんか変化しなくてもいいじゃないか、と思う。まずは、現世的な変化なんか、どうでもいいと思う事が必要ではないだろうか。変化させるのが目的ならば、私たちは沢山の緊張を強いられる。
努力したり、無理したり、嫌でもやらなきゃいけなかったり・・・etc… せっかく潜在意識というリラックスした領域に入れたのにもかかわらず、またもやそんな小さな自己の欲望をかなえるために意識を落とさねばならぬのか?
「こんなに引き寄せいの法則を使ってるのに、現実は変わりません!」とか言うと「それはあなたの想いが足りなのです!引き寄せられないのは貴方の自己責任」とか言われるらしいが、本当なら潜在意識の領域にもし足を踏み入れたのならば、一度は現世的なことは忘れたほうがいいように思う。現実を変化させるために潜在意識を使うなんて、まずは矛盾しているのだ。この世は現実だけではない、ということをしっかり認識することが必要なのに、現実を変化させるために潜在意識を使うって、どっか間違ってないか? 
潜在意識の世界は、現世の小さな肉体にハマり切らない。その膨大な潜在意識の宇宙に足を入れたならば、自分が肉体を超えた存在だという事を知ったならば、むしろこの世のことに執着しなくなるものではないだろうか。
現世にしがみつくから小さい自己に入り込み、そして現実はどうにも動かない。
もし大きな自己にアクセスし、その領域にしっかり着地したならば、まずはその領域で、その非物質界でしっかり生活すべきだ。そこでしっかり生活できるようになれば、現世的な事が知らぬ間に何とかなっているのに気が付くだろうと思う。確かに現世というのは、潜在意識の領域にガッツリ足を踏み入れれば、なぜかうまくいく。それは私が嫌というほど体験してきた。 あちらの領域に入れば入るほど、現世は上手くいく。
しかし、それはあくまでも副産物にすぎない。
そしてあちらの領域にガッツリ入れるようになれば、現世が上手くいってることにもあまり執着しない。絶対にこう変えてやらねばならないとか、絶対に出世せねばならないなどとは思わなくなっている。
しかし、そうなった時には非物質界の人々からの多大な支援とともに、色々と忙しく働かされることは覚悟したほうがいいかもしれない。そう、その時には、あなたは貴方のこの世の使命、天命により働かされる感じになるだろう。それは有名になるとか、お金が稼げるとかそういう事とは違うはずだ。
私たちの、この人生の目的はお金や出世ではないはずだ。
なぜなら、この世に積み上げた富も名声も決してあの世には持っていけない。
死んだら終わってしまうものが人生目的だとしたら、それこそ、ほとんど生きる意味はない。
我々の本当の人生目的は何か。
肉体が滅びても変わらぬ、より普遍的な目的がそこにあるはずではないか。
あなたは、あと50年、この世で上手に生きるということを目的にいきるのか。
何万年も旅してきたあなたにとって、それは本当に大切なことなのか。

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