ずっと変わらずに輝くものは

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ
ひとへに風の前の塵に同じ

今朝おきたら、頭の中に、この詩が浮かびました。
この詩を思う時、 子供の時に、
「ひとへに風の前の塵に同じ・・・と、その塵を見ているものがいる 」
その塵を見ている人は、変わらずそれを見ているのだと感じたことを思い出します。
この詩を読んでいる人は、人の生き死にをたんたんと眺めた視点で書いていますが、
その眺めている視点を強烈に感じさせる詩です。
そして、その圧倒的な高い視点で書かれた、この詩は、
どんなに時代が変化しようと、誰がどうなろうと、世界がどうなろうと、
ここに君臨しているのだと、
塵のように舞い散ることはなく、
恒星のように、輝き続けるのだろうと思います。

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