ミルトン・エリクソンが、よく使う手法で、
難解な言葉を多用して、
相手のマインドを眠らせて、
潜在意識に催眠術をかけてしまうという手法があります。
よく、なんか、理解できない日本語を使う人に対して、
多くの人が「この人すごい」とか言っちゃうのは、
まさにこのエリクソン催眠なんですね。
よく日本人でありがちなのは、
意味のわからない「英語の単語を多用する人」とか。笑
ミルトン・エリクソンは類まれな愛の人でした。
例えば、普段はとても有能なのに、試合になると結果を出せない
というようなゴルファーに、暗示をかけて優勝を導いたり、
もともとその人の持ってる才能を引き出すことにおいての天才でした。
それらはすべて、エリクソン博士のクライエントへの
深い愛と敬意をもって行われたことでした。
エリクソンは、結果にコミットしていましたから、
結果をだせてナンボという感じでお仕事していましたから、
それで、クライエントがなにかよからぬ暴走をしたり、
生活不能になるような事はなかったし、
人々がより自分らしく、より能力を発揮して生きることを目指していましたので、
そのエリクソン博士の仕事を、みんなが信頼していました。
それはエリクソンの高い人格があったからこそ、と思います。
私が行っているヒプノというのは、エリクソン催眠とは違くて、
まず、セラピストが、あーだの、こーだのと語ることがまずありません。
ここはとても重要なポイントです。
セラピストは、ただ、クライエントの言葉を引き出しているだけで、
セラピスト側から、何か言葉をインストールするようなことはないのです。
こうしたことは、ロジャーズの傾聴技術をシッカリ学ばないといけない点でもあります。
私は最近に、HPを作ろうとおもって、
HPの作れる人に依頼していたのですが、
ちょっと仮に出来上がってきたものをみて、ビックリしたのは、
一度も私が語ったことがない言葉が使われていたのに驚きました。
それは私は一度もそんな言葉を発したことがなく、
「ま、あとで、自分で書きかえればいいか」
とスルーして相手に何も言いませんでしたが、
こうしたHPを作るという職業の人も、
基本的な傾聴カウンセリングの技術を学んだほうがいいんだろうなと、
その時思いました。
ヒプノセラピストというのは、
自分が勝手に作った言葉を相手に言う事がないように、
絶対的に気を配ります。
全力でそれを行います。
そこは、必須なのです。
でなければ、ヒプノでの本当の効果や結果が出ることはないからです。
それは、催眠術とヒプノの大きな違いと言えると思います。