どんな道にも、
一生懸命考えていると、
「こうするといい」とか
「こう考えないと上手くできない」とか、
さまざまなノウハウのようなものが蓄積する。
ヒプノセラピーに関しても、
やっていると、沢山のノウハウが蓄積していく。
そうしたものは、
現場に立つ人でなければわからないノウハウだ。
また、現場に立ちつつ、
「よりよいヒプノとはなんだろう」という向上心がないならば、
ずっと同じことをし続けているならば、
または、習ったことを習ったままにし続けているならば、
そうしたノウハウは蓄積しない。
そんな人は、「いつでもちゃんと良いセッションができてます」
なんて思うのだろう。
そんなわけあるか、あほ。
心の中で、今日は上手く行かなかったなとか、
あそこはああじゃなかったなとか、
もしかして俺は余計なひと言を言っちゃったかもしれないなとか、
相手の話しをうまくまとめられなかったなとか、
いっぱい反省しながら、次にすすむのである。
すごく、ダメだなとおもうのは、
指導者が、「このセラピーの手順ややり方は絶対に変えるな」というやつ。
あれはいかんだろうと思う。
これが絶対に素晴らしい完成品だというセラピーなど
存在するわけがない。
みながそれぞれの自分の持ってる技術や知識とブレンドして、
はじめて本当に有効なセラピーができあがる。
それは一生懸命よりよくなろうという意志があってこそであり、
そこにそうした情熱がないならば、死んだ化石みたくなるだけなのだ。