究極の所、自己実現とは何かというと、
自我を捨てて、意味そのものになることなのではないかと思う。
自我は色々言う。
もっと愛されたいとか、もっといい仕事したいとか、もっと自己表現したとか。
しかし、もしもっと愛されても、もっといい仕事ができても、
もっと自己表現できても、それそのこと自体であなたが幸せになることはない。
人が幸せを感じるのは、
自分に、自分の存在に意味を持たせられた時だ。
どうせ、隣の人よりちょっとデキがよかろうが、ちょっと美人だろうが、
そのことで、隣の人よりちょっと人気があろうが、
そんなのは大した意味はない。
そんなことで、ちょっと得してる人は、逆にチャンスを奪われているのだ。
本質に向かうチャンスを奪われている。
本当の幸福や本当の自己実現をするチャンスを奪われている。
現に私の学生時代の友達などを見ていても、
ちょっとデキがよかったとか、ちょっと美人だったとかいう人で、
今、納得いく人生を送ってますなんて人はいない。
デキがよかったり美人だったりすればするほど、
他人からいろいろなアプローチがあり、
意識は拡散し、人生に対する集中力は奪われると思っていい。
自分の本当の意味にたどり着くのに、回り道をさせられるからだ。
そうではなくて、
人生は自分の芯から鳴り響く何かと共鳴していかないとならない。
まずは、自分の人生に意味をつけることだ。
この意味は自分以外につける人はない。
他人になどつけられてたまるか、と思わねばならない。
耳を澄まして自分の内から鳴り響く音を聴かねばならない。
自分で意味をつけたら、
その意味に執着することだ。
その音に固執することだ。
絶対にその意味だけは、人生の最後まで手放さないことだ。