バルタン星人

昨日、子供にせがまれてトイザらスというおもちゃ屋に行った。正月だというのに実に混んでいる。
そこで私はあるプラスチックで作られたオブジェに心惹かれた。それは魅力的な青い光る肢体をしている。立ち止まりしげしげと眺めるわたしに娘は、「まま、それかうの?」と聞いた。「わたしは、これを買うのか?」自分に自問した。と、同時にわたしは頭の中でイメージした。この青く魅力的な肢体をもつオブジェを買って自分のサロンに置いたらなんて楽しいだろうか、と。この輝く肢体が朝日に照らされキラキラ光るその様を心に描いた。
それにはこう書いてある。バルタン星人。
「おお、これがバルタン星人、というものかっ!」おそらく何度もテレビで見たことがあったに違いない。しかしこんなにこの異星人が魅力的だと思ったことはなかった。この目つき、口元。それは私がF27でよくみる異星人にそっくりであった。このバルタン星人がこのように愛され続けるその意味を思うと目頭が熱い。
私が初めてカレに出会ったのはいつのことだろうか。去年のいつかである。それは最初は水晶のなかだったろうか。それともヘミシンク中であったであろうか。
わからない。
わたしの記憶はだんだんと曖昧になってきている。
カレは時折わたしのF27の家に現れた。そのときのカレは寡黙で得に何も語らなかった。そこに存在しているだけだった。水晶の中でカレは人の血を吸ったりしていた。その時のカレは実にダイナミックであった。生き生きとした躍動感にあふれていた。
カレは一体何者なのだろう。どこから来たのだろう。バルタン星人?バルタンってどこ?
wikiより
地球を訪れた最初の目的は侵略ではない。彼らの故郷であるバルタン星は発狂した科学者の行った核実験により壊滅。たまたま宇宙旅行中であった20億3,000万人がこれから逃れた。故郷を失って難民になった。その身をバクテリア大に縮小して放浪の旅を続けていた彼らは地球を発見。乗っていた宇宙船を修理しようと飛来したのである。

このバルタン星人。初代ウルトラマンの第2話「侵略者を撃て」(1966年7月24日放送)に登場している。
最近でこそ、プレアデス星人とかシリウス星人とかが核戦争がうんちゃらで、地球に来たとかいう話が普通に語られる世になったのだが、今から47年前でもこのような話が子供向けの番組で放映されたことに感慨深いものを感じる。
わたしも宇宙人がうんちゃらとかUFOがうんちゃら、という話は全く信じないたちであり、そんなものは迷信に違いないと固く信じていたタチである。嘘ばっか、と思っていた。 それがこの自分の目で目撃するようになってから、これは本当だったことを知ったのだった。
このwikiに書かれている「その身をバクテリア大に縮小」というのが実に可笑しいし、よく考えたと思う。要するには3次元的な肉体を持たずにエーテル体的に移動してきたというのが正しいだろう。エーテル体大とバクテリア大ってのは似てるのか似てないのか、繊細にして微妙なことでよくわからないが。
 しかし、このバルタン星人。実にわたしがよく目撃する異星人にそっくりだったことに、わたしは驚きを隠せなかったのだった。おもちゃ売り場にはバルタン星人のほかに様々な風体をした異星人たちがいた。わたしが別次元でも見たことないものがたくさんおり、その異星人ひとりひとりがどこのあたりにいるのかが知りたくなった。しかしその中でもバルタン星人は群を抜いて美しかった。そして、これほどまでに愛されるには、人々はその異星人に潜在意識の中で何度も逢っているからだと思う。わたしのように遭遇している人はたくさんいるに違いないのだ。
この異星人のオブジェを家につれて帰るのか・・・要するに買うのか・・・
しばらく、そこで自問したわたしは、また次のときにしよう、とおもったのであった。
バルタン星人

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